ワセリンは、精製度によって色が異なるのが特徴です。一般的には精製度が高くなるほど白くなり、不純物も取り除かれるので肌への刺激も少ないといわれています。顔に使う場合は薬局やドラッグストアなどで市販されている「白色ワセリン」を選ぶと良いでしょう。また肌が弱い人や、アトピー性皮膚炎の人、赤ちゃんなどが使用する場合も、なるべく純度の高い白色ワセリンを選んでください。
ワセリンの顔への使い方
男女年齢を問わず、顔を含む全身に使えるワセリンは、目元や唇などデリケートで薬を塗りにくい部位にも使うことができます。ここでは、ワセリンの顔への使い方について、代表的なものをご紹介しましょう。
●顔の保湿に
肌の表面に油膜を張るワセリンは、肌の水分の保湿保護にぴったりです。洗顔後やお風呂上がりのスキンケアの仕上げにワセリンを塗ることで、水分を肌に閉じ込めて保湿効果を高めてくれます。ただし、ワセリンはあくまで肌の表面を覆うもので、肌に水分を補うことはできません。まずは化粧水や乳液などで皮膚にしっかりと潤いを与え、その後、ワセリンでふたをしてあげましょう。
●化粧下地に
ワセリンは、化粧下地としても使うことができます。特に時間が経つとファンデーションが粉をふいたようになってしまうなど、乾燥肌で悩む人にオススメの方法とされています。化粧水や乳液で肌を整えた後、少量のワセリンを手のひらで伸ばし、顔全体に優しくなじませてください。この時、量が多すぎるとメイク崩れにつながるため注意が必要です。べたつきが気になる場合は、軽くティッシュで押さえてからファンデーションを塗るとよいでしょう。下地としてワセリンを塗ることで、ファンデーションのムラもできにくいと考えられています。
●唇の保湿に
唇は顔の中でも特に皮膚が薄く、とてもデリケートな部位であるため、こまめな保湿ケアが欠かせません。こうした唇のケアにもワセリンは活躍してくれます。
使い方は適量のワセリンを唇に薄く塗るだけです。その際、唇のしわを埋めるように縦方向に塗っていくのがポイントです。乾燥がひどい場合には、リップパックも効果的です。ホットタオルなどで唇を温めた後、たっぷりのワセリンを唇に塗り、ラップをかぶせて3~10分放置するだけでOKです。
同じ要領で口紅の下地として使うと、メイクと同時に保湿も可能です。また、口紅の上から薄くワセリンを塗れば、色落ちを防いで口紅を長持ちさせることもできるでしょう。
●マッサージオイルに
マッサージオイルとしてワセリンを使うと、マッサージの際に生じる手と肌の摩擦から肌を守ってくれます。顔のマッサージに使う場合は、保湿に使う時よりも多めの量を取り、しっかりと手のひらで伸ばしてから塗布し、マッサージを行います。マッサージの後、べたつきが気になる場合はホットタオルなどで優しくふき取りましょう。